コンサルタントが英国のGCSEの経験を語る: 香港とイギリスの教育制度との比較

イギリスで学業を始めた当初、私はいギリスの教育制度や選択できる科科についてまったく知りませんでした。当時の香港の教育制度では、Form 4に進むと理系科目や希望する科目を選択することができる優秀な生徒を除いた他の生徒達は、皆文系クラスに振り分けらえました。もちろん、文系が好きな生徒もいましたが、私を含めほとんどの生徒が文系に振り分けられたと思います。そして文系クラスに進みたくなかった私は、イギリスのボーディングスクールでの学業を続けることにしました。

当時は科学と商業が主流だった時代でした。イギリスに着いてわかったの事は、GCSEの科目選択は個人の好みで決まるということでした。私は学校に、今まで学んだことのない科目を本当に勉強できるのかと何度も尋ねました。学校側は、大丈夫、好きな科目を選んでいいと言ってくれました。香港では選ぶ機会のなかった商業を選べた事は本当に嬉しかったです。香港では選択したかった商学部を学ぶチャンスはその為に準備してきたた人にしかなく、私はそのチャンスを逃していました。選択の瞬間、私は2つの教育システムの違いを強く感じました。

Choosing GCSE Subjects
Choosing GCSE Subjects

GCSEとは何か

GCSEとはGeneral Certificate of Secondary Educationの略で、香港のCEE(Certificate of Education Examination)に相当するイギリスの2年制の公開試験になります。CEEは2011年に終了したため、新世代の学生の多くはCEEが何であるかを知らないかもしれませんし、また同様に、GCSEを知らない人も多いかもしれません。イギリスの教育制度では、GCSEは学生が最初に受験する公開試験で、Year9で科目選択のプロセスを開始、Year10でコースが始まります。生徒は必修科目である英語、数学、理科(生物、化学、物理)を含むGCSE5科目以上を勉強しなければならず、必修科目以外に2~3科目を追加で選択することができます(学校によっては留学生向けにGCSE英語の代わりに英語コースを提供しているところもあるので、学校を選ぶ際には確認が必要)。さらに、香港の学生のほとんどは、高成績を確保するために中国語の試験を受けることを選択します。GCSE取得後は、イギリスのAレベルまたはいくつかのファンデーションコースに進むことができます。

GCSEの国際版はあるのか (IGCSE)

GCSE以外に、イギリス国外ではGCSEと同等の認知度を持つ国際GCSE(IGCSE)を受験することができます。GCSEは当初イギリスの生徒を対象として設定されており、IGCSEは英語を母国語としない留学生を対象としています。IGCSEのカリキュラムは、GCSEよりも難しいと感じる人もいるかもしれません。GCSEの科目には、コースワークと期末試験が混在して採点されるものもありますが、IGCSEにはコースワークの要素がないため、期末試験がより重要になるからです。ですが最近のGCSEカリキュラムの変更により、コースワーク評価が削減され、両者の違いは縮まっています。現在、GCSEとIGCSEの主な違いは、後者が韓国語、ポルトガル語、イタリア語、日本語、ラテン語など、英語以外のさまざまな言語コースを提供していることです。

IGCSE foreign languages
IGCSE foreign languages

留学生はイギリスの学習環境に問題なく適応できるのか

私の学校ではIGCSEコースを提供しており、留学生にとって、より利用しやすい環境でした。全寮制の私立学校で、クラスが少人数だったため、各レッスンで交流が多く、学習が吸収しやすかったと思います。それまで勉強したことのない科目でも、なんとかこなせるようになりました。

当初、中国語による教育学校出身の私にとって、すべて英語の授業環境に適応するのはかなり困難でした。寄宿学校では毎晩プレップタイム(自習時間)があり、毎日新しい単語を調べては書き写しました。何人かの優秀な先生方の辛抱強い指導も相まって、私は数ヶ月で学習法をマスターし、自分のペースを見つけ、カリキュラムに追いついたのです。香港の環境と比べると、個人的にはイギリスのGCSEコースの方が理解しやすいと感じました。少人数制のクラスでは、質問やディスカッションをすぐに行うことができ、さまざまな視点から概念を説明できるため、留学生にとっては理解しやすく、吸収しやすい環境でした。

宿題が減れば学習量が増える?

もうひとつの側面は宿題で、イギリスは比較的少ないと思います。毎晩1時間から2時間程度で翌日のための宿題が終わります。また、教師は課題に十分な時間を与え、生徒が慌てることなく宿題をこなし、必要であれば授業中に質問することが出来るので、ストレスなく宿題を終わらせることができました。また、すべての科目で毎日宿題が出るわけではないので、香港と比べると、イギリスの学校の方が確かに負担が軽いと思います。このような学習環境は、放課後や週末に友人とスポーツなどの課外活動をする時間もあり、バランスの取れたライフスタイルの維持、勉強以外のチームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション、時間管理といったスキルを学ぶことができました。

Students playing football on field
Students playing football on field

もし現在受講中のコースに疑問があり、GCSEやIGCSEの方が自分に合っているのではと思われる方は、お気軽にお問い合わせください。

コンサルタント・ジョニーについて

イギリスで 6 年間の滞在中寄宿学校で暮らしながら勉強し、香港とイギリスの両方で様々な試験を乗り越えてきた彼は、ブリッジングプログラムを経てイギリスの大学を卒業しました。教育コンサルタントとして10 年以上の経験を持ち、特にイギリスのボーディングスクールや両地域の進路に精通し、これまで何千人もの生徒やその家族の教育の方向性を見つけるお手伝いをしてきました。

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